神秘!不思議!感動! メダカにみる生命の世界

Vol.30 明るい所が好き

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004/ 9/24発行 ━━

     〃            神秘!不思議!感動! メダカにみる生命の世界
 <・ )))≪                  〜絵本「スイミー」によせて〜
     ミ                         Vol.30 明るい所が好き
                         
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目次
  ◆ 1. 光と産卵
  ◆ 2. 光の周期
  ◆ 編集後記

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みなさん、こんにちは。みゅーです。

「神秘!不思議!感動! メダカにみる生命の世界」にご登録いただき本当に
ありがとうございます。

このメルマガでは、みゅー がメダカを観察していて、「生命って面白いっ!」
と感じたことを、紹介していきます。メダカの写真や顕微鏡画像を見ながら、
生命の世界の面白さや不思議さに触れてみませんか。

レオ・レオニの絵本「スイミー」に沿って、お話しします。実は、スイミーは
生命の不思議に満ち溢れた本でもあるんです。

では、Vol.30 明るい所が好き の始まりです。


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◆ 1. 光と産卵

スイミー レオ・レオニ著 谷川俊太郎訳 第7文 引用 -----
 スイミーは泳いだ、暗い海の底を。
                                                      ----- 引用終わり

メダカは明るいところが大好きです。光が当たると、メダカにはどんな変化が
起こるのでしょうか。

生殖には14時間以上の連続した光が必要なことはVol.13でお話ししました。14
時間以上光が当たると卵を作るためのホルモンが作られます。

では、光はどこで感じ取っているのでしょうか。「そりゃぁ、眼だろう」と、
言われそうですが、眼以外にも、光を感じる器官があるのです。眼の見えない
(眼を切り取った)メダカでも、ちゃんと産卵できるという、実験結果がある
んです。光を感じ取っているのは、松果腺と言われています。人間の松果腺は
退化していますが、メダカではちゃんと働いているんですね。


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◆ 2. 光の周期

14時間以上なら、何時間でもいいのでしょうか。これは、やはりちゃんと明と
暗の周期を作るべきです。メダカの産卵は完全に光の周期に依存しています。

20時ごろ完全に日が暮れ、6時ごろ夜が明けるとします。この場合、2時〜4時
には産卵します。このことを利用すると、メダカの産卵を人間の好きなときに
起こさせることができますね。昼間に産卵を観察したい時は布をかぶせたり、
照明を使ったりして、試してみてください。

でも、光の周期を突然変えても、すぐに人間が思っている時間には産卵しない
かもしれません。人間だって時差ぼけを起こすように、メダカだって昼と夜が
逆転したらすぐには対応できません。2週間くらいは余裕を見ておいたほうが
いいと思います。


いかがでしたか?次回は「逃げるが勝ち−1」です。


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◆ 編集後記

今日は久しぶりにNHKスペシャル「地球大進化」の日です。タイトルは「大陸
大分裂」です。


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ます。楽しい話し、驚いた話し、こんなことあんなことをお待ちしています。
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                                     発  行 プティ メダカ クラブ
                                     責任者 みゅー
                                     URL     http://medaka.ns-it.jp/
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参考文献
http://medaka.ns-it.jp/museum/book.html
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