神秘!不思議!感動! メダカにみる生命の世界

Vol.37 どっちが上?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004/11/13発行 ━━

     〃            神秘!不思議!感動! メダカにみる生命の世界
 <・ )))≪                  〜絵本「スイミー」によせて〜
     ミ                         Vol.37 どっちが上?
                         
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目次
  ◆ 1. 宇宙メダカ
  ◆ 編集後記

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みなさん、こんにちは。みゅーです。

「神秘!不思議!感動! メダカにみる生命の世界」にご登録いただき本当に
ありがとうございます。

このメルマガでは、みゅー がメダカを観察していて、「生命って面白いっ!」
と感じたことを、紹介していきます。メダカの写真や顕微鏡画像を見ながら、
生命の世界の面白さや不思議さに触れてみませんか。

レオ・レオニの絵本「スイミー」に沿って、お話しします。実は、スイミーは
生命の不思議に満ち溢れた本でもあるんです。

では、Vol.37 どっちが上? の始まりです。


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◆ 1. 宇宙メダカ

メダカがスペースシャトルに乗って、宇宙へ行ったことはみなさんご存知です
よね。日本人宇宙飛行士 向井千秋さんと共に宇宙に行った、あのメダカたち
です。宇宙メダカたちの子孫はいろいろなところに里子に出され、今も元気に
暮らしているようです。

スペースシャトルで行われた、メダカの実験についてのビデオと本を入手した
ので、今回はその中の実験をやってみます。

まず、無重力とは、どんな状態なのでしょうか。まぁ、重力のない状態なわけ
ですが、重力がないと地球上の動植物(特に動物)は上と下がわからなくなり
ます。ここで言う上は空、下は地球の方向です。(そもそも宇宙には上も下も
ありません。)

人間は無重力でも機材の方向などから上と下を判断できるのですが、メダカは
どうなのでしょう。答えは、光のくる方向が上と判断するのです。

宇宙に行ったメダカたちは、特にこの判断能力に優れていたメダカたちです。
スペースシャトルでは、光を片側からのみ当てて方向を教えていたようです。

そこでこんな実験をしてみました。6面がすべて透明な容器にメダカを入れて、
1面のみから光を当て、後の面は紙などで覆います。メダカはどんな泳ぎをする
でしょうか。ビデオでは試験管のような長細いガラス容器で実験していました。
メダカに負担がかかるので、何分も入れないようにしましょう。

側面からのみ、底面からのみ光を当てて実験してみましょう。

実は、この判断能力は遺伝子に大きく影響を受けるとのことです。メダカにも
いろいろな系統があるので、優れた能力を持つ系統と、そうでない系統があり
ます。

もしどうしても実験がうまくいかなかれば、光による上下判断の苦手な系統の
メダカかもしれません。

同じメダカでもいろいろな能力を持っているんですね。生命の多様性って興味
深いです。

宇宙メダカの実験に関する資料は
http://cosmo.ric.u-tokyo.ac.jp/SPACEMEDAKA/J.html
で入手できます。結構面白いです。


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◆ 編集後記

のびのびになっていた「地球大進化」第6集が明日14日にあります。いよいよ
人類の登場です。


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プティ メダカ クラブ では、みなさんのメダカにまつわる投稿を募集してい
ます。楽しい話し、驚いた話し、こんなことあんなことをお待ちしています。
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                                     責任者 みゅー
                                     URL     http://medaka.ns-it.jp/
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参考文献
http://medaka.ns-it.jp/museum/book.html
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