メダカの誕生 受精後1日目

受精直後

写真の左下に伸びる長い糸状のものが付着糸で、これで水草などに付着しています。この写真は糸が切れていて短くなっていますが、実際はもっと長いです。また、卵の表面に細毛があります。
付着糸と反対側に卵門があり、精子はそこから入り受精します。
受精すると、卵膜と卵細胞の間が分離します。この隙間を囲卵腔といいます。また、細胞質は動物極へ集まり、遅れて油滴が植物極に集まります。この現象を両極性分化といいます。水中では植物極(油滴)が上に、動物極(細胞質)が下になっています。

受精約2時間後(2細胞期)

油滴が植物極に集まり始めます。動物極に2つの割球が現れます。割球のことを胚盤といいます。

受精約3時間後(4細胞期)

割球が4つになります。第2分割は、第1分割に対して垂直に起こります。

受精約4間後(8細胞期)

割球が8つになります。第3分割は第2分割に対し垂直に(つまり第1分割に平行に)起こります。

受精約5間後(桑実胚期)

割球が16個になります。

受精約6時間後(胞胚期)

割球は次第に小さくなり、数が増えます。植物極に集まった油滴が次第にまとまります。

受精約7時間後

割球の高さが低くなっています。

約8時間後(原腸胚期)

割球が卵の半分を覆うようになります。このころから律動性の収縮運動(収縮運動の動画 2.5MB)が始まります。収縮運動は栄養の吸収の促進の効果があると考えられています。
胚盤の一部が陥入をはじめます。後に陥入した部分から胚体が生じます。陥入し始めた先端が頭部になります。

受精約9時間後

割球が卵黄を完全に覆います。

受精約10時間後

胚体が現れます。胚体から体の各部分ができていきます。

受精約12間後

胚の頭部が膨らみます。この膨らみから眼が生じます。