メダカの眼・鼻・口

眼の構造


眼の機能

人間のレンズは虫眼鏡のような凸レンズですが、メダカのレンズ(水晶体)は球形です。
また、ピントの合わせ方も異なります。人間は凸レンズの厚みを変えることでピントを合わせています。メダカはレンズの厚みは変えず前後に動かしてピントを合わせます。
写真はメダカを上から見たものです。写真中の緑の線辺りにレンズを動かす筋肉がついています。これらの筋肉を伸ばしたり縮めたりしてレンズを赤色の線の方向に動かします。
写真中の視軸の方向がメダカにとっては一番よくピントも合い、視精度もいいためよく見えています。

眼の発生

受精後12時間後には、後に脳になる部分の先端が膨らみます。
受精後2日目には眼胞が生じます。
受精後2.5日には眼胞の中央部が窪みます。窪みにはいずれ、レンズが生じます。
3日目にはレンズが生じます。

4日目には、脈絡膜にわずかにメラニンが沈着し始めます。
5日目には眼の一番外側に角膜ができています。 脈絡膜には更にメラニンが沈着します。
8日目には眼球が動くようになります(眼球部分の動画 438KB)。

鼻の発生

受精後3日目には、前脳と眼の接点付近に、鼻の穴の窪みが確認できます。
受精後4日目には更にはっきりと確認できるようになります。

口の構造

上顎より下顎の方が出ています。水面に浮いている餌が食べやすい構造になっています。逆に底面にある餌を食べるときは、底面に垂直になるか、背中を下にしないと食べられません。上顎より下顎の方が出ているのは、ダツ、サンマ、サヨリなどと共通の特徴です。

口の発生

受精後7日目には下唇ができます。
受精後8日目には上唇もでき、口をパクパクさせることができるようになります(口部分の動画 443KB)。