ニホンメダカ治療室
メダカが病気になってしまったときの治療方法です。
病気の種類
メダカの病気には大きく2種類あります。
1つは、内因性の病気です。メダカは人間とほぼ同じ内臓を持っているため、人間と同じような病気にかかります。急に冷たい水の中に入れると風邪をひいたり、逆に熱い水の中に入れるとむくんだりもします。癌になったり、遺伝性の腎臓病も知られています。
もう1つは、外因性の病気です。カビや寄生虫に取り付かれる病気です。外因性の病気は、薬で治療します。
外因性の病気の種類
ミズカビ病(綿かぶり病)
怪我をしていたり、消化障害を起こしていると、メダカの体表にミズカビが寄生します。カビが繁殖すると綿をかぶったようになるので、綿かぶり病とも言います
白雲病
チロドネラ、トリコディナ、シクロケエタ、フジタイなどが皮膚に寄生し体表が白く濁って見えます。エラに寄生すると呼吸障害を起こします。
白点病
イクチオフチリウス、ムルチフィリィスが表皮に寄生し、体表、ヒレ、エラに所々白い点ができます。
尾ぐされ病
カラムナリス菌が出す酵素のせいで、タンパク質が溶かされるため、エラやヒレの先端が白くなり、いずれ溶けてしまいます。
初期はヒレが縮んだように見えます。尾ビレの先端がハサミでギザギザに切ったようになったりもします。早急に治療しないと、ヒレが全部溶けてしまい元に戻らなくなります。ヒレの一部が溶けただけなら、ヒレは再生するので治ります。
一番後ろの健康な魚の写真と前2つの写真を見比べるとよくわかります。
トリコディナ症
トリコディナに寄生されると、体表に粘膜の分泌が増え、エラ蓋が腫れ上がります。
吸虫病
ギロダクチルスが吸盤のような附着器でメダカの体表に寄生します。体表が不透明になったり、ヒレが白く濁ったり縮んだりします。
線虫病
センチュウは頭部でメダカの腸に寄生し、栄養を吸い取ります。いすれメダカは衰弱して死んでしまいます。センチュウは繁殖力が強いので要注意です。
イカリムシ症
イカリムシの雌が、鱗の下まで食い込ませたイカリで、メダカの栄養を吸い取ります。イカリムシの雌は尾部に緑色の卵を持っています。
治療方法
ミズカビ病・白雲病・白点病・尾ぐされ病・トリコディナ症・吸虫病
これら6つの病気にお勧めの薬は、
アマゾンカンパニーの
アマゾングリーンです。アマゾングリーンがお勧めな訳は次の点です。
- 水草も一緒に薬浴させても枯れない
- ろ過バクテリアが死なない
- 病魚を隔離する必要がない
- 稚魚にも使用できる
線虫病
水槽を0.001%の農薬で殺菌後、十分に水洗します。メダカはアマゾングリーンに薬浴させます。
イカリムシ症
まずピンセットなどでイカリムシを取り除き、メダカを消毒します。水槽中のイカリムシや幼虫を死滅させるため、希釈した農薬などで殺菌します。